「選んでいる。」

2012年9月28日

皆さん、こんにちは。

すっかり気温も落ち着きましたね。

小樽は、秋らしい心地よい晴れの日が続いていています。

食欲も増してきますね。(笑)

早いもので、この場所に来てから、もう3週間が過ぎました。

最近になって、やっと、あちこち歩いて行くようになりました。

そんな時、いつも歩いている通りの向こう側の通りは、

見て通り過ぎるだけで、わざわざ渡って行ったりしなかったのですが、

ある日ふと、ガラス工房のギャラリーが気になって、

通りを渡って行ってみました。

そして、ギャラリーの中に入って作品を見てまわり、

出てすぐ隣にあるガラス工房の方も、ちらっと覗いてみたんです。

そうしたら、わたしを見て、ニッコリとして頭を下げていらっしゃる方がいらしたので、

わたしもニッコリとして頭を下げました。

『観光客だと思っているんだな〜』と思っていたら‥

「こんばんは。僕、○○です。覚えておられますか?」‥と話しかけてくださったのでした。

わたしはその時、『あっ、この方は確か‥わたしが以前、通っていた

ガラス教室にいらした方だ。わたしは、直接、教わったことはないけれど‥

そうだ、○○先生だ!』と思い出したのです。

先生が、わたしを覚えていてくださったことにも驚きましたが、

もっと、驚いたのは、先生がこの工房にいらっしゃること‥

わたしが、不思議そうな顔をして先生を見ていたからでしょうか‥(笑)

先生は、なぜ、この工房に来ることになったのか‥

ご自分からお話してくださったのでした。

それまでの経緯を聞いて、わたしは、

「そうでしたか‥ ご自分の創りたいものを創れる工房に移りたかったのですね。

そして、この工房のオーナーの方とご縁があって、移って来られたのですね。

それは、よかったですね。」と返事をしました。

以前の工房を辞めて、今年の1月から、この工房に移って来られて、

心機一転して、作品創りをされている先生の勇気をわたしは感じていました。

なので、先生のオーラは、わたしがガラス学校に通っていた当時のオーラと

まったく違っていました。

そのオーラは、ストレスがなくなって穏やかになったオーラでした。

前の工房にいた時は、相当、ストレスがあったのでしょうね。。

わたしは、とても嬉しくて、その夜、ガラス学校時代にとても親しくさせていただいていた

札幌から通っていらしていた方に、久しぶりに電話をかけてみました。

そして、○○先生が、以前いた工房を辞めて、

わたしのセッションルームの近くの工房で、制作していることをその方にお話しました。

ですが‥ 久しぶりに聞いたその方の声は、とても暗く沈んでいました。

そして、元気のない様子のまま‥

「そうでしたか‥ ○○先生、お辞めになったんですか‥

実は、私、ガラスづくりは、昨年の震災以来、止めたんですよ。

他の習い事も、今年に入ってすべて止めましたしね‥

ガラスづくりに、まだ未練はあります‥

ありますけどね‥

そういうことなので、今後、先生にお会いすることもないと思うんですよね。」

とおっしゃったのでした。

わたしは、学生の中で、ただひとり、札幌の大通りのギャラリーで

毎年、個展を開くほど情熱的に制作していたその方を知っていましたので、

止められたとお聞きして、とても残念に思いました。

そして、失礼にあたらなければ、やめられた理由を聞いてみようと思ったのです。

質問をする前まで、早々と電話を切ろうとしていたようだったその方が、

ご自分から、どんどん話しはじめたのでした‥

「震災以来、こんなにたくさんの資源を使って、私みたいなのが、

ガラス制作をしていていいのかな‥と思ったんですよ。

今、それをしていいのは、選ばれた人だけなんだ‥ と私は、思うんですよね。」

それが、その方が止めた理由だったのです。

そのことに対して、わたしは、何も言いませんでした。

そして、わたしの近況をお話して、そろそろ失礼しようとしたその時、

その方が、急にしっかりとした口調で話し始めたのです。

「かおるさん、私の知っているあなたは、お嬢さんで‥

『何事も、なんとなく、なんとかなっていくわ〜』というような‥

ふわっとした感じの人でした。

けど、今のあなたは、違いますね。

詳しく存じあげませんのに、ごめんなさいね‥

きっと‥相当の覚悟だったのだと思います。

あなたの選んだその道は、まちがってないと思いますよ。

今の時代、これから、もっともっと、求められるお仕事でしょうから、

どうか、ご自分を大切にして、前進してくださいね。

あ‥ 私、今日、かおるさんに触発されちゃったみたいです(笑)。」

と、最後は、明るい声になっておっしゃっておられました。

わたしは、この仕事を自分で選んだと思っています。

きっと、○○先生と偶然に出会えたのも、

この道を選んだわたしと、先生の波動が同じだったからなんですね。

『選んだ意思ほど強いものはない。』

と、先日、どなたかが言っておられました。

選ぶことによって、自分を信じるしかなくなることを‥

わたしは、知っていたのだと‥

思います。

今日も、ありがとうございました。

kaoruより

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